参りました…
2009年03月28日


西日本ではそこそこの大盛りにオドロクことはないが今日はやられた。
伊豆の下田のとんかつ屋のオヤジにやられた。
店に入るなり「初めて?」と人懐っこい顔で聞かれた。
ここで既にゴングはなっていた。
「初めてならミックスにしときなよ」
オヤジの軽いジャブを鮮やかなフットワークでかわしたハズが、元来気弱な性格なので、「はい、ソレでお願いします」などと言ってしまった。
オヤジにポイントが入った。
オヤジがトンカツの準備を始めた時には、おばさんは既にコウゲキ準備が整っていた。 おばさんの手にはワカメ玉ねぎ豚肉入りの味噌汁が握られていた。「味噌汁吸っちゃって、いくらでもお代わりしていいから」
ふふ〜ん、さてはこの味噌汁でこっちのお腹を膨らませようという作戦か。
そんなコウゲキに怯む私ではない。熱々の味噌汁をフーフーしながら半分近くやっつけたが、コレが旨い。玉ねぎの甘さとワカメの風味そして豚肉のコク。ふと顔を上げると鍋を持ったオヤジが音もなく忍び寄ってきていた。そして目が合った時には、オヤジが持ったお玉から私のお椀に味噌汁が注がれていた。ヤラレタと思って、ふとカウンターの向こうにいるおばさんを見ると、どんぶりに盛られた大盛りのごはんにカレーをかけている所だった。
味噌汁を注ぎ終わったオヤジが引き上げるのと入れ替わりにカレー丼を持ったおばさんが来て目の前にソレを置いて行った。
「カレー足りなかったらここにあるからね。」
緒戦の味噌汁からカレーと、こちらが体制を整える間もなく一方的に攻められた。
そうこうしている内に敵の主砲ミックスカツが現れた。
トンカツ、唐揚げ、クリームコロッケに付け合わせのスパゲティナポリタン、千切りキャベツ
一見オーソドックスな陣容だがソレらの一品づつが自らが主力であることを主張していた。
カレーの攻略に着手していたが、トンカツ、コロッケ方面にも戦線を拡大しながら緒戦の劣勢を挽回すべく箸をすすめていた。
ミックスカツはどちらかと言えば得意分野であるので、相手に不足はないが私の圧勝は疑う余地はなかった。
しかし、敵は創業41年(オヤジ談)の歴史と戦略による物量作戦を編み出していた。
カレー、トンカツ、コロッケの三角食べで敵地を攻略している所にオヤジがキャベツとスパゲティ大量投入し皿を山盛りにして行った。
その後はキャベツにデミグラスソースやマヨネーズ、ウスターソースをかける等して奮闘したが圧倒的な物量に劣勢は否めなかった。
「残ったらパックに入れてあげるよ」と講和を申し入れてきたが、なんとかお残しすることなく攻略することができた。
伊豆の下田に「とんかつ一(はじめ)」と言う店があります。
オヤジさんのトークと頼まないのにどんどんお代わりが出てくるサービスで楽しく笑いながらお腹一杯になりました。
この次もまた来よう。
しかし、参ったなぁ…
Posted by
megumi
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20:54
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